【映画】『ホーリーモーターズ』全然意味わからんかったけど、泣けた。
はい、観てきました。
ホーリーモーターズ。
ひとことで言います。
全く意味不明。
ですが、これでいいんだと思います。映画なんてものは。
あらすじをざっくり言います。
指が隠し扉になっている盲目の男が開けた扉の先には、実験映像が流れる映画館があり、中には満員の観客が無言で白黒の裸の男が綱引きをしている様子をじっと眺めている。廊下には巨大な黒い犬が歩いている。
まずこれがオープニングです。
この説明でも簡潔にまとめたつもりなんですが、まったく意味わかりません。
その次にリムジンに乗った男がモニタ越しに運転手の秘書に今日の予定を聞く。どこかの会社の社長か政治家かと思いきや、彼はリムジンを降りるなり、ボロ衣を来た老婆になって物乞いをする。こういう趣味なのかと思いきや、次には全身ピンポン玉のついた黒タイツになり、真っ暗なモーションキャプチャスタジオに向かう。しばらく剣のたてなどのアクションをしてると、今度は全身赤いタイツのスタイル抜群の女が現れて、くねくねと踊りだす。その姿に興奮した男は彼女とセックスをする。すると、モーションキャプチャのデータを読み込んだスクリーンに、二匹の龍が交尾をするCGアニメが映し出される。
はい!
ここまで、ずーーーーーっとなんの共感も呼ばないし、
意味もまったくわかりません。
次に男は白目のコンタクトレンズをはめ、ボサボサの髪のカツラをつけ、リムジンを降りるなり、マンホールに入る。地下のマンホールをしばらく歩き、彼は墓場のあるマンホールから再び地上に出る。すると、ゴジラのテーマがBGMとして流れ、男は墓場にあるお供えの花を喰い散らかし、暴れまわる。男は墓場で美女を撮影しているロケチームに出くわす。カメラマンは男が不気味で気持ち悪い事に興味を持ち、彼をモデルとして起用しようとするが、直交渉を行った女の指を喰いちぎってしまう。撮影隊や野次馬たちは大騒ぎになり、分裂してしまう。男はモデルの美女を担ぎ上げ、下水道深くの洞穴へ連れて行く。男は美女のまとっていた布を切り裂き、顔を隠す。それを見て満足そうにし、全裸になり、美女に膝枕をしてもらいながら眠りにつく。美女は子守唄を歌っている。
これ、ボクの昨夜観た悪夢じゃないんです。
これ、映画なんです。
誇張した表現一つもないんです。
観た人ならわかると思いますが、
全部本当に劇場で映し出されてるんです。
まあ、この映画。
あらすじはここまでにしておきますが、
全然意味わかんないです。
笑わせようとするユーモアもありません。
ただ、ひとつ言える事は、
ボク…、この映画…、
全部のシーン忘れてません。
あらすじでも書いた通り、全部のシーンを思い出す事が出来ます。
シーンの間のブリッジも特にありませんが、記憶には残ります。
シーンのひとつひとつが繊細で綺麗で美しいのです。
特に、廃墟のホテルのシーンは特に美しいです。
意味は全くわかりませんが、なぜか泣けるんです。
涙に理由なんて無いのかもしれません。
おそらく、監督は撮りたいシーンを一つ一つ思いつき、
それを無理矢理映画にしたんだと思います。
映画に意味なんて求める方が馬鹿げているのかもしれません。
一生の記憶に残る映画だと思いますので、
ぜひ皆さんも観てみてください。
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