テクノ和尚の脱ニート宣言

会社をクビになったボクが、どうやったら“最強”になれるのかひたすら考えるブログです。

地獄だった修学旅行 [後編]

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前回の続きです。

 

前回→地獄だった修学旅行 [前編]

 

一世一代のチャンスを逃してしまったボクは、その日の夜、後悔しっぱなしでした。

 

あの場は仲間の一体感を感じさせるためだけで良かったのです。無理に個性を主張する場ではなかったなあと、悔やんでも悔やみきれない感じでした。

 

でも、ここで引き下がってはいけません。

 

次のチャンスで巻き返しをしなければなりませんでした。

 

次の日の旅館での座敷の宴会場での夕飯時の事です。

ここではボクらのグループのほかにもグループが集まり、40人くらいで夕食を食べます。

 

グループの中心のT原が「この中で誰が一番ごはんをおかわりできるか勝負だ」と言いました」ボクはここだと思いました。

 

ボクはこの頃、痩せの大食いで、友達から

 

満腹中枢のイカれた男

 

と言われる程でした。

 

今回は前回とは違います。「勝負」というからには、仲間の一体感などとは言ってられません。

この場で、周りが引く程ごはんを平らげ「テクノ、凄い食うなあ」と賞賛されれば、ボクのポイントは一気に加算されます

 

汚名返上のビッグチャンスでした…。

 

TVチャンピオン 大食い選手権

TVチャンピオン 大食い選手権

 

広い座敷で、女中さんが学生たちにごはんを回します。学生の代表が「いただきます」と言うと同時にゲームスタート!

 

みんなが一斉にごはんを口にかき込み…!!!

 

と、思いきや…

 

みんな談笑し始めました

 

ボクは「何をやってるんだ!?こいつら…。男と男の真剣勝負なのに…

 

と思いつつ、ひたすらご飯を口にかき込み、おかわりを山ほどしました。

 

ボクは、いつみんながラストスパートをかけて追い上げるのか油断ならなかったので、結局6杯ごはんをおかわりしました。

 

しかし、みんなは談笑しながら、おかわりするやつは1回おかわりするくらいで、結局、勝負にならないほど、離せてしまいました。

 

あとから想像するに、T原の「おかわりできるか勝負だ」は単なるノリから生まれたひとことで、別にみんな乗り気ではなかったようです。それをボクだけ真摯に受け止め、がんばったわけです。

 

勝負しなかったみんな。

真剣に勝負しようとがんばったボク。

 

これだけなら、まだ「テクノはまじめだなあ」と笑い話に済んだはずでした。

 

ボクは、みんなが勝負しなかったのに耐えきれず、すっと立ち上がり、拳を高く上げ、

 

「イェ〜〜〜イ!!!オレ、6杯!!!オレ、6杯!!!オレの完全勝利!!!イエ〜〜〜イ!!!!!!」

 

と、歓喜しました。

 

当然、グループのみんなはポカンとしました。

 

それどころか、広い座敷にみんなが食べてる中、行ったので、まわりの40人もポカンとしました。

 

シーン…

 

客観的な時間に換算すると、1〜2秒ほどのできごとでしたが、ボクからすると、永遠とも思えるくらいの長い静寂でした。

 

そうです。

 

クソ滑ったのです。

またしても…。

 しかも、40人の前で…。

 

そこから先、どのように座って、そのように部屋に戻ったのか覚えていません。気がついたら布団に入っていました。

 

ボクは「あーあ死にたいなあ」とずっと思いながら、布団で丸くなっていました。

 

そこから先も、全くうまくいきませんでした。

トランプでは連勝し、みんなの機嫌を損ね、気がつけばグループで行動するときは、みんなより少し離れて歩くようになってしまいました。

 

そして、いよいよ北海道を発つときが来ました。

 

ボクは空港で飛行機を待ってる時、T原がトイレに行きたいと言いだし、ボクとHモトだけを残して、グループのみんなはトイレへ行きました。

 

ボクは、Hモトとは1年生の時に一緒のクラスだったため、多少は喋れました。ボクはHモトにせめてと思い、

 

なんか、いろいろとごめんな。でも、修学旅行楽しかったわ。Hモト君とグループ一緒でほんま良かったわ

 

と、言いました。本当は臭つまんなかったし、こんなことも言いたくありませんでした。けど、せめて一緒に行動させてもらった事へのお礼が言いたかったのです。

 

すると、Hモトの口から思いもよらぬ一言が帰ってきました。

 

Hモト「オレはぜんっ!ぜん!!おもんなかったけどな!!!お前のせいで修学旅行、全然おもんなかったわ!!!!!!」

 

ボク「えええええええええ!?」

 

そんな事言われるとは夢にも思っていませんでした。

もっとオブラートに!もっとオブラートにいいいい!!!と思いました。

 

これが、北海道に修学旅行へ行ったときの全容です。

この旅で学んだ事は、ただひとつ。

 

旅はどこへ行くかではなく、誰と行くか

です。

 

気心の知れ合った仲間と行くべきでした。

 

おわり

 

 

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